Sustainable Materials

コットン

私たちはデニムブランドであるため、使用する素材の約80%がコットンで、これは従来、水や農薬の使用量が多い植物とされてきました。残り20%は、ポリエステルとその他の素材が半々です。現在、私たちが使用しているコットンの99%は、サステナブルな方法で調達されています。私たちのサステナブルコットンは、オーガニックコットンまたはベター・コットン・イニシアチブ(BCI)によって調達されたものです。BCIは、世界の綿花生産を生産者にとっても、栽培する環境にとっても、そして綿花産業の未来にとってもより良いものにするために存在しています。

コットン以外

現在使用している素材全体の93%はサステナブルな方法で調達されています。コットン以外のサステナブルな素材の例としては、Lycra®T400® EcoMade、Roica™ V550、Lenzing® EcoVero Viscose、Lycra® 166L、リサイクルエラスチン、リサイクルポリエステル、TENCEL™ブランドのリヨセル繊維などが挙げられます。残り7%の素材についても、サステナブルな代替品の調査を続けています。


Bar graph on usage of sustainable materials from 2011 to 2020 in our main fabrics
A Ranking -  Recycled or mostly recycled fibers
B Ranking - Organic, bio-based or compostable fibers
C Ranking - Better than conventional fibers


私たちはこれまでの前進を誇りに思っていますが、サステナビリティのレベルをさらに高めるために、2025年と2030年に向けて、新たにサステナブル素材に関する野心的な目標を設定しました。2025年に向けては、すべての素材の75%を、リサイクル、オーガニック、バイオベース、コンポスト可能、または再利用可能なものにすることを目指しています(上の図ではミッドグリーンとダークグリーンで表示しています)。2030年にはこれを100%にする計画です。

ファイバーランキング

サステナブルな素材を求める旅の指針として、ファイバーランキングを使用しています。これは、使用しているすべての繊維をリストアップし、既存の業界基準に基づいてそれらの繊維がどれだけサステナブルなものかを示すものです。繊維をランク付けするために、まずはすべての繊維を使用する繊維と、あえて使用しない繊維に分類しました。分類は、各繊維の環境インパクトだけで決定されます。最も客観的で最新のランキングツールであることを保証するために、繊維の分類は既存の業界ツールとスコアリングメカニズムにすべて基づいています。Higgマテリアルズ・サステナビリティ・インデックス(Higg MSI)の分類、Cradle to Cradle Products Innovation Instituteの厳格な基準、CanopyStyleが毎年発表しているホットボタン・ランキング(Hot Button Rankin)、Textile Exchangeの優先素材ベンチマーク(Preferred Material Benchmark)などを取り入れました。結果は生きたツールであり、基準の適合や業界での議論に応じて更新を続けていきます。

Scaling our fibers from sustainable to not sustainable

Sustainable

Not Sustainable
Recycled or mostly recycled fibers Organic, bio-based or compostable fibers Better than conventional fibers Conventional fibers Do not use
Natural Natural Natural Natural Natural
  • Recycled cotton
  • Organic cotton
  • BCI cotton
  • Hemp
  • Linnen
  • Conventional cotton
  • Unethical cotton
Synthetic Synthetic Synthetic Synthetic
  • Recycled polyester
  • Recycled nylon
  • ROICA™ EF (Eco Smart)
  • ROICA™ V550
  • LYCRA® elastane
  • Lycra®T400® EcoMade
  • Virgin Polyester
  • Virgin Nylon (Polyamide)
  • Acrylic
  • Conventional Elastane (elastomuliester)

Manmade Manmade
Manmade
  • Lyocell (LENZING™ x REFIBRA™)
  • Lyocell (TENCEL™)
  • Viscose (LENZING™ ECOVERO™)
  • Modal (TENCEL™)

  • Conventional Lyocell
  • Conventional Viscose/Rayon

Animal

Animal Animal
  • Recycled Wool


  • Conventional Wool
  • Conventional Leather
  • Conventional Alpaca
  • Fur
  • Leather from real exotic animals
  • Down
  • Angora
  • Mohair


素材の定義(インタラクティブなファイバーランキング)

Natural

リサイクルコットン: リサイクルコットンは、消費後廃棄物や産業廃棄物から作られるコットンです。リサイクルコットンを使用することで、原材料、水、化学物質、エネルギーを節約することができ、ひいては環境インパクトを軽減することができます。私たちの製品に使用されているリサイクルコットンは、 リサイクル・クレーム・スタンダード(RCS)またはグローバル・リサイクル・スタンダード(GRS)のいずれかに準拠して認証されています。

オーガニックコットン:  オーガニックコットン繊維には、有害な農薬や化学肥料が使用されていません。オーガニックコットンの栽培は、土壌の改善、水質汚染の防止、生物多様性の保全に役立ちます。オーガニックコットンを選ぶことで、従来のコットンに比べて最大60%もの水を節約することができます。私たちの製品に使用されているオーガニックコットンは、グローバル・オーガニック・テキスタイル・スタンダード(GOTS)またはオーガニック・コンテント・スタンダード(OCS)のいずれかに準拠して認証されています。

ベターコットン: G-Star RAWはベター・コットン・イニシアチブ(BCI)のパートナーです。BCIはマスバランスシステムであり、サステナブルな主流商品として「ベターコットン」を開発することで、世界中の綿花生産を変革することを目指しています。BCIは優れた農法を推進し、世界の綿花生産が農業コミュニティの福祉にとっても、栽培する環境にとっても、綿花産業の未来にとってもより良いものになるよう、農家を支援しています。G-Star RAWは、GSRD基金を通じて、またソリダリダード社との協力のもと、2012年から農家のベターコットン栽培への転換をサポートしています。

ヘンプ: ヘンプは天然繊維で、一般的に農薬を使う必要がありません。しかも、従来のコットンよりも水の使用量が少なく、はるかに丈夫です。

リネン: リネンは亜麻の繊維から作られる織物で、生産するのにエネルギーや水資源をあまり必要としません。

従来のコットン: 多くの人は、コットンは「天然」であるため本質的に良いものだと考えています。これは再生可能な資源であり、それは良いことですが、実際には人や環境に極めて有害な影響を与える恐れがあります。その理由は、従来の綿花栽培では大量の水や有害で汚染の原因となる化学物質を使用するためです。現在、G-Star RAWの製品に使用されているコットンの99%はサステナブルな方法で調達されています。

アンエシカルコットン: アンエシカルコットンとは、人権が尊重されておらず、何らかの形態の強制労働が行われ、働く人に対する健康的で安全な労働条件が欠如しており、環境保護への配慮がないか限定的な環境で栽培されたコットンのことです。G-Star RAWはサプライヤーに対し、倫理的な慣行が保証されない地域からコットンを調達することを禁止しています。

Synthetic

リサイクルポリエステル: リサイクルポリエステルは、ペットボトルや衣料品など、リサイクルされなければ埋立てや焼却に回されていた消費後廃棄物や産業廃棄物から作られます。これにより、再生不可能な資源のさらなる採掘を防ぎます。廃棄された資源に新たな命を与えることで、原材料、水、化学物質、エネルギーを節約することができます。ポリエステルはG-Star RAWが使用する素材の約10%を占め、そのほとんど(約90%)がリサイクルされています。私たちの製品に使用されているリサイクルポリエステルは、 リサイクル・クレーム・スタンダード(RCS)または グローバル・リサイクル・スタンダード(GRS)のいずれかに準拠して認証されています。

リサイクルナイロン: リサイクルナイロンにはリサイクルポリエステルと同じ利点があります。廃棄物の埋め立てが回避され、製造に使用する資源(水、エネルギー、化石燃料など)がバージンナイロンよりもはるかに少なくて済みます。私たちの製品に使用されているリサイクルナイロンは、 リサイクル・クレーム・スタンダード(RCS)またはグローバル・リサイクル・スタンダード(GRS)のいずれかに準拠して認証されています。

バージンポリエステル: ポリエステルは再生合成繊維です。プラスチックの一種で、再生不可能な資源である石油を原料としています。ポリエステルは一般的に、製造、使用、廃棄の段階で環境に甚大な影響を及ぼします。

バージンナイロン(ポリアミド): ポリエステルと同じく、ナイロン繊維も石油を原料としており、環境に悪影響を及ぼします。G-Star RAWではナイロンの使用が限られていますが、強度や耐久性のためにナイロンを使わなければならないこともあります。今後数年間は、リサイクルナイロンの使用に注力していきます。 

アクリル: アクリル繊維は、ウールによく似た特徴を持つ合成繊維です。アクリル生地はプラスチック糸で作られており、化石燃料を原料とし、ポリアミド生地(またはナイロン生地)やポリエステル生地と同様の方法で製造されています。

ROICA™ EF: 58%がリサイクルされた消費前廃棄物から作られた、日本製の高品質なリサイクルストレッチ繊維です。廃棄された資源に新たな命を与えることで、原材料、水、化学物質、エネルギーを節約することができます。

Roica™ V550: Cradle to Cradle Products Innovation Instituteのゴールドレベル・マテリアルヘルス認証を取得している日本製の分解性ストレッチ繊維です。G-Star RAWが開発し、世界で初めてCradle to Cradle Certified™ゴールドレベル認証を取得したストレッチデニムに採用されています。 

Lycra® 166L: Cradle to Cradle Products Innovation Instituteのゴールドレベル・マテリアルヘルス認証を取得したサステナブルな高機能ストレッチ繊維です。

LYCRA® T400® ECOMADE: リサイクルされた資源や再生可能資源を原料の一部とする、サステナブルなストレッチ繊維です。衣服を長持ちさせ、着用後の型くずれを防ぐように設計されています。

従来のエラスチン: 100%合成の生地で、伸縮性、強度、耐久性に優れたストレッチ素材です。

LYCRA®: 合成エラスチン繊維で、伸縮性、強度、耐久性に優れたストレッチ素材です。

Manmade

TENCEL™ リヨセル x REFIBRA™: 追跡可能な繊維で、綿くずや責任ある木材を原料としてクローズドループの製造工程で作られます。つまり、木くずや綿くずを処理する際に使用される溶剤の99%以上が回収され、再利用されています。この工程では、繊維の製造に使用された水もリサイクルされています。

TENCEL™リヨセル: TENCEL™ブランドのリヨセル繊維は、認証・管理された森林からクローズドループの生産プロセスを用いて収穫された、サステナブルな木材を原料としています。木材パルプを、資源効率が高く環境インパクトの少ないセルロース繊維に変換したものです。

TENCEL™モダール: TENCEL™モダールはブナ材からオーストリアで独占的に製造されており、最新の革新的な環境プロセスと、天然資源の効率的利用や低排出を特徴としています。

LENZING™ ECOVERO™ビスコース: ブランド名を冠したこのビスコース繊維は、サステナブルな木材を原料としており、EUエコラベル認証を取得し、ライフサイクル全体を通して高い環境基準を満たしています。

従来のビスコース/レーヨン: レーヨンは、木材パルプを原料とする再生セルロース繊維です。通常はユーカリやトウヒ、マツの木から作られますが、綿や竹から作られることもあります。従来のレーヨンやビスコースは環境にかなりの悪影響を与え、この繊維の生産は古代林や絶滅の危機に瀕している森林の伐採を助長するため、G-Star RAWではサステナブルな代替素材として、Refibra™、レンチング社のTencelリヨセルとモダール、Lenzing Ecovero™を使用しています。

従来のリヨセル: レーヨンの一種で、木材由来のセルロースを主な原料としています。リヨセルに代わるサステナブルな選択肢はいくつかあり、G-Star RAWはますますそれらを使用するようになっています。例えば、Refibra™、レンチング社のTencelリヨセルとモダールなどが挙げられます。

Animal

リサイクルウール: リサイクルウールは、資源を節約するために既存の素材を再利用して作られています。
廃棄された資源に新たな命を与えることで、原材料、水、化学物質、エネルギーを節約することができます。私たちの製品に使用されているリサイクルウールは、リサイクル・クレーム・スタンダード(RCS)またはグローバル・リサイクル・スタンダード(GRS)のいずれかに準拠して認証されています。

従来のウール: ウールの生産は、環境や動物福祉に大きな悪影響を与える恐れがあります。G-Star RAWでは、ミュールシングされていない羊から刈り取られたウールのみを受け入れており、羊の福祉を保証するためにリサイクルウールまたはレスポンシブル・ウール・スタンダード(RWS)認証を取得したウールを使用することに注力しています。

従来のレザー: レザーとは、動物の皮革から作られた生地のことです。現在、G-Star RAWでは、牛、羊、水牛、山羊、豚のレザーだけを受け入れており、食肉産業の副産物としてのレザーしか使用していません。レザー・ワーキング・グループ²(LWG)によってゴールド、シルバー、またはブロンズと評価された施設で加工されたレザーを優先的に使用しています。

毛皮: 毛皮は野生動物に由来し、多くの種類の動物の皮膚を覆っている厚い毛のことです。G-Star RAWでは、本物の毛皮の使用を禁止しています。

本物の希少動物から取られたレザー: これには、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(https://www.iucnredlist.org/)に掲載されている動物に由来するすべての素材が含まれます。G-Star RAWでは、本物の希少動物から取られたレザーの使用を禁止しています。

本物の希少動物から取られたレザー: これには、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(https://www.iucnredlist.org/)に掲載されている動物に由来するすべての素材が含まれます。G-Star RAWでは、本物の希少動物から取られたレザーの使用を禁止しています。

ダウン: ダウンとは、鳥の羽の下に生えている細く柔らかい下毛のことで、衣類の断熱材としてよく使われます。G-Star RAWでは、生きたガチョウからダウンをむしり取ることや、強制的に餌を与えるような方法は、どんな場合においても避けたいと考えています。そのため、2020年秋からダウンとフェザーの使用を完全に禁止しました。代わりに、今後は3M社のシンサレートやその他のサステナブルな代替品を使用していきます。

アンゴラ: アンゴラは、アンゴラウサギから取れるウールの一種です。G-Star RAWは、アンゴラウサギの人道的な扱いが保証されていないため、アンゴラウールを使用していません。

モヘア: モヘアは、モヘア山羊から取れるウールの一種です。G-Star RAWは、モヘア山羊の人道的な扱いが保証されていないため、モヘアを使用していません。

動物福祉 私たちの動物福祉方針には、製品の製造に関連するあらゆる種類の動物虐待に対するゼロトレランスアプローチが定められています。そのため、サプライヤーは2006年に農業動物福祉審議会が定めた「動物福祉のための5つの自由」に基づいて、農場、輸送中、市場、または屠殺場における動物福祉のための国際的および業界内のベストプラクティスを実施しなければなりません。 森林 私たちは、使用している多くの素材が森林と関係している可能性があることを認識し、キャノピーをはじめとするファッション業界と協力して、リサイクルされたパルプ製品や森林管理協議会(FSC)認証済みのパルプ製品を優先的に使用し、古代林や絶滅の危機に瀕している森林からの調達を避けています。これには、溶解パルプから作られた人工的なセルロース生地(レーヨン、ビスコース、リヨセル、モダール)を避けることも含まれます。

動物福祉

私たちの動物福祉方針には、製品の製造に関連するあらゆる種類の動物虐待に対するゼロトレランスアプローチが定められています。そのため、サプライヤーは2006年に農業動物福祉審議会が定めた「動物福祉のための5つの自由」に基づいて、農場、輸送中、市場、または屠殺場における動物福祉のための国際的および業界内のベストプラクティスを実施しなければなりません。

森林

私たちは、使用している多くの素材が森林と関係している可能性があることを認識し、キャノピーをはじめとするファッション業界と協力して、リサイクルされたパルプ製品や森林管理協議会(FSC)認証済みのパルプ製品を優先的に使用し、古代林や絶滅の危機に瀕している森林からの調達を避けています。これには、溶解パルプから作られた人工的なセルロース生地(レーヨン、ビスコース、リヨセル、モダール)を避けることも含まれます。

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