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2026年3月4日

Denim

Raw Research

a man standing in a desert with a building in the background
本コレクションはオンラインストアでは展開しておりません。
G-STAR STORE 新宿店なんばパークス店の2店舗限定での展開となります。

RAW RESEARCH、それは私たちのエクスペリメント・ラボ:革新が生まれ、アーカイブを探求し、新たな未来が創造される空間。G-STARのクリエイティブディレクターとして、リジー・ヘレブリューとルシェミー・ボッターが手掛けた最初のコレクションは、ブランドの「原点回帰」を表明するものとなりました。
かつてのG-STARの姿へのノスタルジーに始まり、ブランドのアーカイブ作品や象徴的なバイカージーンズ「ELWOOD」をベースとしたデザインの探求へと発展して生まれたコレクションは、揺るぎない伝統に根ざしつつも、現代に向けて形作られています。
Lisi Herrebrugh and Rushemy Botter
G-STARとはあなたにどのようなものですか?

リジー:G-STARでの仕事を始めた時、私たちは強いノスタルジーを感じていました。G-STAR ELWOODが至る所で見られた時代を思い返しながら。ELWOODをルシェミーは実際に所有していましたが、私は購入すらできませんでした。そのイメージが私たちの中にずっと残っていたのです。
しかしアーカイブを掘り下げると、そこには更に豊かな発見がありました。G-STARのDNAは単純な「立体裁断デニム」の領域をはるかに超えていたのです。生地の加工、コーティング、美しい構造。探求すればするほど、私たちのG-STAR像は進化していきました。

ルシェミー:私にとってアイデンティティは明確です。革新性。RAW DENIM(生デニム)。エンジニアード・デニム。立体裁断。大胆さ。これらが常に浮かび上がるキーワードです。そこから私たちは衣服を通じて物語を構築し始めました。

初めてのコレクションで、何を表現したかったのですか?

リジー:ブランドのDNAへのオマージュを捧げながらも、コレクション自体を進化させる必要がありました。私たちはコード(定型)を応用するのが好きですが、ELWOODは間違いなく私たちにとって主要なコードでした。でも、それはコレクションの中の1つのパンツに過ぎません。私たちは問い続けました。どうすればそれをコレクションとして拡張できるか?どうすれば分岐させられるか?

ルシェミー:そして、それを退屈にしたり安直にしたりせずに、どう実現するか。

そのアップデートにはどのようなアプローチを取ったのですか?

リジー:本来のコンセプトは維持しつつ、シルエットを現代化したいと考えました。重要なのはG-STAR ELWOODを別のものへと再設計することではなく、現代の若者にも響く形へと再構築することでした。この論理を確立した後、ジャケットやシャツなど他のアイテムにも応用していったのです。

具体的にはどのように?

リジー:G-STAR ELWOODは世界で初めて解剖学的なアプローチで設計されたジーンズの1つです。その特徴的な関節構造は他のアイテムにも影響を与えました。例えばジャケットでは、膝パッドのロジックを肘に適用しました。着用を経て身体に馴染み、動きと共に進化する、その感覚を表現したかったのです。この「動きのために構築された」感覚こそがG-STARの本質です。
a man in a suit standing in a desert area
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G-STARのELWOODは今も明確にコレクションの核を成しています。あなたにとっては個人的にどのような意味を持ちますか?

ルシェミー:14、15歳の頃、親友と私はデニムに夢中でした。G-STAR ELWOODは高すぎて買えなかったので、他のジーンズを切り刻んで似せたものを作っていました。今こうしてここで働くことで、再びそれを主役級のアイテムにできる。実はG-STAR ELWOODに着想を得たジャケットには、亡くなった親友であるヴィニーの名前を冠しています。だから私にとってこれは個人的な意味を持つのです。

コレクション構築においてアーカイブはどれほど重要でしたか?

リジー:全てと言えます。コレクションの構築は、G-STARのアーカイブをベースに作業しました。そこには歴史的なG-STARの衣服だけでなく、数十年前からの実用的な参考資料、軍服、海兵服、ワークウェアが含まれています。それらの作品では、あらゆるディテールに機能があります。全てのポケットには理由がある。それをコレクションに取り戻したかったのです。

ルシェミー:それはキュレーション作業でした。アーカイブのエネルギーを、現代のストリートにおいてモダンに感じられるアイテムへと、どう翻訳するか?そのバランスこそが最大の課題:モダンなシルエットでありながら、ヘリテージに忠実であることでした。

グリーンキャスト・デニムについて教えてください。

リジー:ブランドのアーカイブ作品をリサーチする作業の中で繰り返し現れる、非常に特徴的なデニムの色に気づきました。工業的でコンクリートのような、かすかに濁った、グリーンに近い色合いです。現在のコレクションにはこの色調が見られないことに気づき、再現を試みました。これは織り目そのものから生まれる色なので、ウォッシュマスターと共に様々な洗い加工を試し、研究を重ねて再現しました。初めの生地の状態では微かなニュアンスですが、洗い加工を施すとグリーンのトーンが鮮明に現れます。生地そのものに宿るアイデンティティが、ウォッシュ加工の後まで一貫しているのです。

コレクションのハイライトを教えてください。

リジー:先述の通り、ヴィニージャケットは特別な一品です。立体的な裾やボタン配置はアーカイブピースから直接採用し、シルエットは身体の曲線に沿って構築しました。そしてG-STAR ELWOODに着想を得たデザインで、より解剖学的で関節的な動きのあるスリーブを実現。胸元に施したシームはジャケット全体を自然に下方向へと導きます。

ルシェミー:リバーシブルボンバーも特筆すべきアイテムです。表裏の区別がなく、シャツ部分は内側・外側を自在に切り替えられます。プリントにはアーカイブのクラウド・カモ(旧式日本軍迷彩)を採用。湿った状態で素早くプリントした後、重ねて層同士を圧着することで、深みのあるレイヤー効果と、未完成の荒削りな風合いを生み出しています。
a man in a denim jacket and pants standing in a room
a woman in a jacket and jeans standing
デザインにおいて実験精神は今も重要な役割を担っていますか?

ルシェミー:それは私たちのDNAに刻まれています。形状、加工、素材、シルエットを実験的に追求します。ただし実用性は必須です。遊び心がありつつ、着られるもの。発見の余地や変化の可能性がある服が大好きです。裏返して着られるアイテムや、所有して初めて気づく機能性を持つ服のように。ただし決してコスチュームのように感じさせてはいけません。

リジー:その発見が絆を生みます。服に驚かされると愛着が湧き、パーソナルなものになるのです。

ルシェミー:それは私たちの青春から来ているけれど、今の世代のために作られている。彼らが今、文化を牽引しているのだから。

撮影について教えてください。何を伝えたかったのですか?

ルシェミー:今回私たちはピーター・ヒューゴーと協業しました。ロマンチックで儚さを感じさせ、しかし大胆な彼の作品『Hyena Man(ハイエナ・マン)』シリーズに惹かれたのです。その相反する要素の共存はRAW RESEARCHにぴったりだと感じました。

リジー:コレクションにはリアルさを感じさせつつ、感情的な深みも持たせたかったのです。舞台は砂と土、そしてブルータリズム建築。コンクリートと自然の対比ですね。過剰なスタイリングも避けました。装飾なし、ファッションらしさも控えめに。モデルと衣服、そして環境だけ。シンプルで、妥協のない表現を追求しました。