元々のショーツは涼しさを目的とした作業着の一部としてのみ存在しており、1910年代のバミューダ諸島では英国人労働者たちが暑さに対抗するために長ズボンをカットし、それがバミューダショーツの起源となりました。これは膝上でまっすぐにカットされた、プロフェッショナルな印象のスタイルです。
この短い裾がカジュアルウェアとして受け入れられたのは、太ももを見せることがスキャンダラスではなくなった1960年代になってからです。当時デニムショーツがカウンターカルチャーの間で注目され、ジーンズをショーツ風にカットすることが従来の価値観への反抗と見なされました。
そしてこのスタイルがメインストリームへと移行する中、1980年代に大きな転機が訪れました。当時の人気TVドラマ『爆発!デューク』の主人公である女性、デイジー・デュークが極端に短いショーツを愛用していたことで、それまでスキャンダラスとされていたアイテムが一気に大衆化。服の持つ性的なイメージに対するタブーも薄れ、フィット感のある短めのレングスが定番シルエットとして広く受け入れられました。
2025年7月1日
Denim
デニムショーツ「JORTS」完全ガイド
サマーシーズンに欠かせないアイテム、デニムショーツ。かつてその人気は安定したものではありませんでした。今注目されるルーズなデニムショーツ「JORTS(ジョーツ)」の反逆的なルーツと、この新定番を自分らしく取り入れる方法を振り返ります。
Widening The Seams
1990年代を通じて、ヒップホップコミュニティや反体制的なカルチャーの中で、デニムショーツはよりルーズなシルエットへと変化していきました。当時のオーディエンスに“悪趣味”と捉えられたこのオーバーサイズのスタイルこそが、既成概念から距離を置こうとする人々の象徴となったのです。膝下丈のワイドな裾、ローウエストのラウドなシルエットは、デニムショーツが根底に持つ反逆的なルーツを再解釈したものでした。
JORTS (ジョーツ)
そして今、このルーズなシルエットが “JORTS(ジョーツ)”という名で再びメインストリームに。元来ジョーツはすべてのデニムショーツを指す言葉ですが、現在のトレンドにおいては主にバギースタイルのものを意味します。1990年代〜2000年代へのノスタルジー、そして快適さを重視するスタイルが追い風となり、ジョーツは現代のワードローブの定番アイテムへと変貌しました。ルーズなTシャツと合わせてリラックス感を出したり、タイトなトップスでコントラストを効かせたり、少し過去を感じさせるようなスタイルで楽しむのが正解です。
カスタムメイド
デニムショーツの革新的な起源に敬意を表し、ここではジーンズをショーツにカットする方法や、ダメージ加工の方法をご紹介。
ジーンズをショーツにするには、メジャー、ハサミ、生地用マーカーを用意します。まずは必要なレングスより1インチ(約2.5cm)下に印を付けましょう。多少の余裕を持たせることで、必要に応じて短く調整することができます。特に後ろ側は丈が短くなってしまうことがあるので要注意です。左右のバランスをメジャーで確認し、水平にカット。裾を折り返して縫っても、切りっぱなしでもOK。これであなただけの新しいデニムショーツの完成です。
個性を加えるならダメージ加工やフリンジ加工で。まずは水平に切れ込みを入れます。この間隔が広いほど、ダメージ部分も広くなります。次にダメージを入れたい場所を紙やすりで削りましょう。生地がほつれたら青い糸だけを抜き、白い糸だけを残せばダメージ加工が完成します。
ジーンズをショーツにするには、メジャー、ハサミ、生地用マーカーを用意します。まずは必要なレングスより1インチ(約2.5cm)下に印を付けましょう。多少の余裕を持たせることで、必要に応じて短く調整することができます。特に後ろ側は丈が短くなってしまうことがあるので要注意です。左右のバランスをメジャーで確認し、水平にカット。裾を折り返して縫っても、切りっぱなしでもOK。これであなただけの新しいデニムショーツの完成です。
個性を加えるならダメージ加工やフリンジ加工で。まずは水平に切れ込みを入れます。この間隔が広いほど、ダメージ部分も広くなります。次にダメージを入れたい場所を紙やすりで削りましょう。生地がほつれたら青い糸だけを抜き、白い糸だけを残せばダメージ加工が完成します。









