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「The Art of RAW」特別インタビュー：レニー・シュテープ

第3弾コラボレーションアーティストとして参加したレニー・シュテープに、今回のアート作品を生み出した、科学実験を彷彿とさせるプロセスについて聞きました。どのように独自のデニム調合法を考案し、デニムの素材としての限界に挑んだのかー。一見、混沌としたプロセスにも独自のメソッドがあるようです。

Featured Artist: Lenny Stöpp

様々な素材を使い、どのように作品を制作されているのでしょうか？

「ある意味異質な素材が好きなんです。純粋な陶器、デニム、木とは違う想像力を働かせる必要があるような素材が好きです。これはなんだろう、どんな質感なんだろう、どんな味なんだろう、どんな香りなんだろう、と考えさせるような素材です。観察者のように考えるのが好きです。」

Different grades of denim fibers — 様々な状態のデニム繊維

静かで思慮深いレニーは、これまでのアーティストとしての人生をじっくりと語ってくれました。アートは彼にとって自然なキャリアパスだったようです。彼はオランダで生まれ、グラフィックデザイナーの母と、実践的な技術者である父のもとで育ちました。そして、レニーは幼い頃から、スケッチや木工、裁縫などの実用的なことを学びながら、新たなクリエイティブの道を開拓したいと思っていたそうです。このことが、彼が素材や工程について深く探求するきっかけとなりました。

新型コロナウイルス感染症の世界的大流行(パンデミック)以降、レニーは展覧会に出展し、ヨーロッパ中で確かな評価を得ています。イタリア・ナポリでも展覧会が予定されており、この気配り上手なアーティストの人気はアート界でさらに高まっていきそうです。

若くして相当な成功を収められましたが、どのように感じられていますか？

「コロナが収まると同時に一気に加速していったのが不思議でした。ちょうど1年前、ロッテルダムのデザインフェアに出展したところ、とてもうまくいきました。雑誌から記事を書きたいという電話が何件かあり、作品も売れました。イタリアで展示会を開くオファーも受けました。G-Star RAWからも連絡があり、それは大きな驚きでした。」

繊維を分解するパルプマシン

レニーは、細部にまで注意を払いながら、様々な装置や材料を使い、幾度もの実験を経て生まれた彼独自のレシピで新たな素材を開発したこのプロジェクトに、どうアプローチしたかについて丁寧に説明してくれました。まず、デニムの廃材を工業用のパルプマシンに入れ、コーンスターチと水を混ぜ合わせました。その結果、よりふんわりとした新しい素材が生まれました。それを型に押し込み乾燥させると、「Fluff Stacks」という作品が生まれました。

With a distinct attention to detail, Lenny reiterates his methodical approach to the project which resulted in inventing a new material through his own creative recipe, using apparatus, ingredients and lots of experimentation. Starting with denim waste, he added it to an industrial pulp machine, before mixing in corn starch and water. It resulted in a new, fluffier composition which could be pressed into moulds before drying into shape and producing the final outcome - ‘Fluff Stacks’.

完成した「Fluff Stacks」

ステップ2

What was your creative thought process behind 'Fluff Stacks'?
"I always look at the material, what the properties are and how it wants to behave. I was making this new material with the denim pulp and noticed that it was very strong, I wanted to see how much it could take. Of course, then I thought, what's the best way to push it to the limits - make a furniture set. You know, three different archetypes - a side table, a stool and a lamp."

Without attempting to predict the future, where do you see yourself in the next few years?
"Hmmm, my further away plan? Probably move abroad to somewhere like Denmark or Sweden. I've always been so charmed

by the places, the people and how they combine traditional design with an experimental twist to make it more contemporary than it is. In the in-between time I'm really motivated to get into artist residencies and go to a really remote off-grid place, really be in that environment and only work with the materials they have there."

After putting his work under the microscope, it's clear his fulfillment comes from detailed exploration of materials. With a strong intention to continue educating himself in new processes and techniques, it's obvious there is a lot more to come from the artist.

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