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2022年7月9日

Art

「The Art of RAW」特別インタビュー:アテナ・グロンティ

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アテナ・グロンティはギリシャのアテネ出身のテキスタイルデザイナーです。写真、グラフィックデザイン、イラストレーションなど、様々な分野を組み合わせて作品を作り出しています。今回、Art of RAWのコラボレーションに参加することになった彼女にインスピレーションやキャリアパス、そしてもちろんデニムについてインタビューしました。

Profile
Featured Artist
Athena Gronti
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テキスタイルデザインとの出会い

「デザインを学ぶためにオランダへ渡ったとき、自分が何をしようとしているのか、明確なイメージはありませんでした。ただ、祖母が裁縫師で、いつもミシンで縫ったり、リラックスするために刺繍をしたりしている中で育ったので、常に布には惹かれていました。私の専攻はライフスタイルデザインという幅広いものだったので、1~2年はいろいろな素材を自由に使っていろいろ試していました。そして、ある時、布を手にして、ピンときたんです。計画的にそうなったわけではなく、自然にそうなって、しっくりきたので、そのまま続けています。」

「ある時、布を手にして、ピンときたんです。計画的にそうなったわけではなく、自然にそうなって、しっくりきたので、そのまま続けています。」

アテナ・グロンティ

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デニムについて

デニムの歴史が複雑で豊かであること、かつ多くの矛盾があること、そしていかに私たちがそのことを知らないかということに強く惹かれました。私は、手にするもの、身につけるものがどこから来たのかを知ることは非常に大切なことだと信じています。しかし、現代においては、私たちはそういった機会を失い、ただお店で売られている商品を買うだけになってしまっています。デニムの歴史について知れば知るほど、私はますます魅了されていきました。荒々しい素材でありながら柔らかくもあるというパラドックスに魅了されました。庶民的でありながら、ハイファッションでもあるのです。
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アート作品Ariadne’s Thread
(アリアドネーの糸)について

「ざらざらしていたり、ふわふわしていたり、柔らかかったり…触りたくないけど本当は触りたくなってしまう、そんなデニムの持つ様々な質感や特質を表現する作品を作りたかったんです。作品を見た人が魅了されて、デニムについてもっと知りたくなるきっかけになるような作品です。作品が人々の好奇心を誘うのです。『アリアドネーの糸』は、ギリシャ神話です。私は子供の頃、父からたくさんの神話をおとぎ話として聞かせてもらいました。アリアドネーは迷宮の入口で、愛する英雄が迷宮から脱出するのを助けるために糸を使います。私も糸を使って、作品を見る人をデニムの豊かな歴史へと導きたいのです。」

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